企業で人員を補充するための方法は、これまで大学を卒業する見込みのある学生を雇用する「新卒採用」と、時期や年齢を問わず幅広い人材を雇用する「中途採用」に二分されていました。しかし、日本経済団体連合会は2021年以降、これまで新卒採用と呼ばれていた制度を廃止することを決定しています。
新卒採用が廃止されることで、学生が時間をかけて企業を選ぶようになると想像できます。これまでは、「新卒」というカードを失う4月以降の就職活動は不利だと思い、卒業間近になってとりあえず内定をもらった企業に就職した、という方も少なくありません。
ところが、新卒採用が廃止されれば、誰も「新卒」のカードを持つ人はいません。大学を卒業した後の4月以降に就職活動を続けても、卒業見込みの学生と同じ土俵に立ち、競うことができます。学生が決められた時期までに就職先を決めなければならないという焦燥感に駆られにくくなります。最初の頃こそ4月以降も就職活動を続けようと考える学生は少ないでしょう。しかし、徐々に企業を取捨選択する就活生も増えてくると考えられます。
これまで新卒の学生にこだわらず、中途採用で新社員を雇い入れていた企業にとっても影響はあります。中途採用のような形態で採用活動を実施する企業の数が増加することから競争率が上がると予想されます。より自社の魅力を伝えるように努めなければ、新しく社員を雇い入れることは難しくなるでしょう。
自社の魅力はどこで伝えるか
就活生をはじめとした求職者が仕事を探す時に必ず見るものが、求人サイトに掲載された企業の専用ページです。どのような会社であるのか、どのような仕事を任されるのか、どのような採用条件かなどが分からなければ応募することはありません。募集要項や企業紹介をしっかりと書きこむことが、多くの求職者を集めるカギになります。
例えば、中途採用に強い求人サイトに「リクナビネクスト」があります。こちらは募集要項の他に、社員から見た企業の様子や、実際に仕事をする環境についてを文章で説明できる項目があります。写真を用いて会社の雰囲気を伝えるスペースを設けることも可能です。掲載料によって掲載できる内容は変わるものの、内容が充実しているほうが求職者に多くの情報を与え、有利と言えます。
ただし、単に情報量を増やすだけではなく、内容に関しても、求職者に魅力的に見えるようにすること、情報が的確に伝わるようにすることなどといった工夫が必要です。そのあたりに関しては、代理店に相談することで最適なアドバイスをもらえます。
リクナビネクストならば、人材総合サービスという正規代理店が、幅広い企業の採用をサポートした実績があります。人材総合サービスは、リクナビネクストの掲載料に関する相談も受けています。こちらのホームページからお問い合わせが可能です。
中途採用のノウハウを獲得すべし
今後、人材補充において実施される採用活動は、より中途採用に近い形になると予想されます。焦って企業に就職する就活生は少なくなり、魅力的な企業に勤めたいとして活動する方が増えるでしょう。これは、中途採用をメインに実施している企業にとって大きなチャンスといえます。
今後はより多くの就活生を集め、よい人材を得るためには、どれほど自社の魅力を伝えられるかがポイントになるでしょう。中途採用における採用活動のノウハウに近いものと言えます。中途採用のノウハウを身に着けた担当者を置く企業であれば、就活生を集めやすいと考えられます。
反対に、これまで中途採用を実施していなかった企業に関しては、今のうちから中途採用に関する情報を仕入れ、ノウハウを身に着けておくことをおすすめします。中途採用は、幅広い属性や年齢の求職者を採用することができます。会社に多様性を持たせるという面でも、企業にとっても大きなメリットとなるでしょう。